6年生最後の試合。成長したみんなの背中。

6年生最後の公式戦は、小さなローカル大会だった。
派手な舞台ではないし大きな大会でもない。
それでもこの1年を締めくくるには十分すぎる時間だった。
6年生は8人。
誰一人欠けることなく、ここまでやってきた。
コーチとして
そして一人の親として
この8人をずっと子供のようにかわいがってきた。
気づけばあの小さかった背中は、チームを支える背中になっていた。
準決勝の相手は強豪だった。
正直、ここが一番の山場だと感じていた。
それでも子どもたちは慌てなかった。
ミスが出ても声を掛け合い、淡々と自分たちの野球を続けた。
この1年で身につけた試合の作り方が自然と出ていた。
その準決勝を乗り越えて迎えた決勝戦。
疲れも溜まっていたと思う。
結果は準優勝。
優勝には届かなかったが強豪を倒してここまで来たこの結果は
このチームの1年をそのまま表しているように感じた。
試合中、マウンドでも、ベンチでも、守備でも、
6年生たちは最後まで自分の役割をやり切っていた。
誰かが崩れてチームが崩れる、そんな場面は一度もなかった。
ヘッドコーチとして見ていて、
この子たちは本当に「チーム」になったんだなと思えた。
勝ち負け以上に
一人ひとりが自分の立場で責任を背負って戦っていたこと。
それがこの試合で一番の収穫だった。
優勝ではなかった。
でも
胸を張っていい準優勝だった。
6年生8人。
あの頃の幼さはもうない。
グラウンドに残っていたのは、
間違いなく“成長した背中”だった。
ヘッドコーチとして、勝たせてやれなかった悔しさは残る。
それぞれが自分の立場で責任を背負いながら
この1年を戦ってきたのだと思う。
この最後の試合で見た背中は
その重さを引き受けてきた証だったと思う。
6年生8人。
あんなに小さかった子たちが、
こんなにもたくましい背中で少年野球を終えた。
この景色を俺は一生忘れない。
グラウンドから綴る Written on the Field
鬼コーチ
子どもたちには厳しいけれど、本気で成長を願っている「鬼コーチ」です。 怒るのは、技術じゃなく“心”の部分。 教えているつもりが、いつも子どもたちに教えられています。
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